理不尽なことを言われたり頼まれたとき、
怒ったり断ったりできないのよね…
“No”という勇気は、自分を大切にすることの中核をなすもの。
自分の心身を危険やストレスから守ることに直結するからです。
- Noと言うことのメリット・デメリット
- 「Noと言いたいけどこれが不安」あるあると対処法
- 筆者が”No”と言えるようになって変わったこと(体験談)
気が弱く、何か言われるとショックが先に立ってしまって反論できない。
そして後で、いつまでもモヤモヤ…
相手の要求がどんどんエスカレートして、突然「もう無理」となり人間関係が終了…
これって、まさに以前の私の状況なんですよね。
チャネリングを始めてから、受け取ったメッセージに従い「自分を大切にすること」を開始。
その過程で、少しずつ意思表示ができるようになりました。
本記事で、その経験を全てシェアします。
あなたにも、ぜひNoと言えないモヤモヤする状況を抜け出し、明るくスッキリした人間関係に恵まれて欲しいです。
“No”と言うことがもたらす、計り知れない5つのメリット
“No”ということには計り知れないメリットが5つあります。
できるようになってくると、ぐっと生きづらさが楽になります。
自分が”No”と言っているところを想像しながら読んでくださいね。
信頼される
一番大きなメリットは「信頼されること」です。
どういうこと?
相手を怒らせて信頼を失うんじゃないの?
それが、違うんです。
むしろ信頼されるんです。
だって、心と行動がちゃんと一致しているから。
“No”と言えない人は、本当は嫌なのに断れないんですよね。
これって、心と行動が一致していない状態です。
その場は波風も立たず、丸く収まるかもしれませんが…
長い目で見ると、やっぱり人の目には「何を考えているかわからない人」に映ります。
心と行動が一致していないことは他にも、
- あらぬトラブルに見舞われることも増える
- 同じように心と行動が一致していない人が周りに寄ってくる
こういったことを引き起こし、周りの信頼を失いかねません。
少しずつでも”No”といえるようになることで、あなたの信頼度もどんどんアップしますよ〜
理不尽な人間関係がなくなる
“No”と言えず何でも受け入れていると、相手の要求がどんどんエスカレートすることはよくあること。
冒頭にも書きましたが、これではある日突然「もう無理!!」とキレて人間関係終了。
これではいい人間関係が築けないし、長いお付き合いもできないですよね。
自分にできないことには”No”ということ。
心に引っかかることは相手と伝え合うこと。
これができるようになると、相手の要求がエスカレートすることはなくなりますし、理不尽な人間関係も遠ざかっていきます。
それに、相手の要求がエスカレートする理由は、”No”と言わないからかもしれないですしね。
「ごめん、それはできない」と言っても、意外とあっさり「あっ、そうだったんだ。OK」という答えが返ってくることはよくあるものです。
無理しなくてよくなる
無理しなくてよくなるというのも、”No”と言うことの大きなメリットです。
単純に心身が楽になり、健康になれます。
健康になる理由は、ただ「嫌なことを無理してしなくてよくなるから」というだけじゃないんです。
- 嫌なことを断れないストレス
- 嫌なことを無理にやって疲労が溜まる
こういったことからも解放されるのが、とても大きい。
“No”と言えるようになってみると、「ええーこんなに楽になるなんて…」と驚くことでしょう。
それくらい、嫌なことを無理にやるのは心身に負担がかかるんです。
思い込みの呪縛が解け、行動の可能性が広がる
あなたは”No”ということで相手を怒らせたり、批判されそうで恐いと思っていませんか。
だとしたら…それは思い込みかもしれないです。
「世間体」「一般常識」みたいなものって、確かにある程度決まっていると思います。
でもねぇ…「自分の中の常識」によって「こんなことを言っては(しては)ダメ」と決めつけていることって、よくあるんですよ。
先ほどの「理不尽な人間関係がなくなる」のところでも書いたように、”No”と言ってみたら意外と何も言われなかったり、すんなり受け入れてもらえるってことはよくあるんですよ。
私も、勇気を振り絞って言ったのにあっさりOKしてもらって拍子抜けしたことは結構あって。
あなたの中の「ダメ」も、もしかしたら「別に大丈夫」ってこと、多いかもしれません。
その思い込みの枠が外れたら、行動範囲が広がって毎日が楽しくなりますよ〜
失敗がこわくなくなり、自分の人生を生きている実感が持てる
もちろん、”No”と言って自分の思うように行動して失敗することもあります。
でもね〜…
失敗することでわかること・できるようになることも結構多いので。
悪いことじゃないと思うんですよね。
特に”No”と言い慣れていないうちは、言い方がマズかったとか、後から考えたら自分勝手だった…みたいなこともあると思います。
でも、それでも誰かの目や意見を気にしてばかりの「他人に左右される人生」じゃなくて、「誰のものでもない自分の人生」を生きてる実感が出てくる。
これが、かけがえないメリットかなと思います。
「Noと言いたいけどこれが不安」あるあると対処法
色々メリットは分かったけど、
やっぱりはっきり”No”って言うのこわいんだよね…
いや、わかりますわかります。
人間関係に、いろんな支障が出てくるんじゃないかって心配もありますよね。
そこで、「Noと言いたいけどこれが不安」あるあるをいくつか挙げて、対処法を考えてみました。
あなたが”No”と言う勇気を持つときに役立ててもらえるとうれしいです。
嫌われるんじゃないか
まぁ何と言っても、これがNo.1の理由なんじゃないでしょうか。
でもねぇ…全ての人に好かれるのは無理と思いましょう。
実際、「2:6:2の法則」ってありますよね。
「自分のことを2割の人が好きでいてくれて、6割の人は興味がなく、2割の人には嫌われる」という、アレです。
だから、はっきり”No”と伝えることで嫌われることもあれば、そのことでかえって深まる関係もある。
メリットのところでも書いたように「あなたを信頼してくれる人」が周りに増えていきますよ〜
Noと言うのはわがままなんじゃないか
自分の意思を伝えることで「自分勝手だ」と批判されそうでこわい。
そういう恐れもあるあるですよね。
【参考記事】
自分を大切にする、自分軸で生きることと自分勝手の違い【体験談も】
上記の記事にも書いたんですが…
“No”と言うこと(自分軸)と自分勝手には明確な違いがあることを念頭に置くといいと思います。
- “No”と言ったことで起きる批判や反対、結果も全て引き受ける
- うまくいかないことを人のせいにしないで、自分が変えられることをコツコツやる
こういった「自分で決めたことに責任を背負うこと」で、自分に適した環境ができてきたり、好きなことができるようになれると思います。
人間関係がことごとくダメになって孤独になるんじゃないか
繰り返しになりますが、”No”と言うことで人間関係が終わることがあります。
でも、「ことごとくダメになって孤独になる」ってことはあり得ないです。断言できます。
だって、「2:6:2の法則(自分のことを2割の人が好きでいてくれて、6割の人は興味がなく、2割の人には嫌われる)」ですから(笑)
慣れないうちは言い方が悪くて、失うこともあるでしょう。
でも、それはもう「ごめんなさい」しかないと思うんですよ。
それで許してもらえなくても言い訳しない。
人間関係ってそうやって学んでいくものじゃないかな〜と。
少しずつ進歩して、深められる仲を大切にしていく。
それでいいんじゃないでしょうか。
人間関係に波風を立てたくないんだけど…
「人間関係に波風を立てたくない、自分さえ我慢すれば丸く収まる」
“No”と言えない人には本当によくある心理だと思います。
協調性は重要ですし、周りとうまくやるにはときに妥協も必要でしょう。
ただ、「自分さえ我慢すれば丸く収まる」という考え方には弊害もあります。
それは「自分にも相手にも嘘をついている」ということ。
表面的な関係は維持できても、心から信頼し合える人間関係を築くのは難しいです。
本当は嫌なのに我慢して何かをしても、身も入らないし、それはかえって相手に失礼なことになる…
このことも覚えておいてほしいなと思います。
あと、やっぱり相手がちゃんとした人だったら、間違いなくバレます。
「この人は、自己犠牲する人なんだな」と分かると、黙ってスッと距離を置くんですよ、そういう人って…
いい人間関係を築くには、意思表示はやっぱり大切なんですよねぇ。
内向的で自信がない私が”No”と言えるようになって変わったこと【体験談】
では最後に、全然”No”と言えなくて人の反応を気にしすぎていた私の体験談をシェアします。
7年くらい前から少しずつ勇気を出すようになって変わったこと。
今から意思表示をしっかりとしていきたいかたは、ぜひご参考に。
自分の選択や行動に自信を持てるようになった
内向的で自信がなく、人前に出たくないのとかは相変わらず変わりません。
でも、私は「自信」って対外的に何かをアピールすることじゃないと思うんです。
「概ね自分を信じて”私は大丈夫”と落ち着いていられるか」…これが本当の自信ではないかと。
私の場合、一番最初に”No”と言った相手は母でした。
【参考記事】
共依存・母娘関係が迎えた予想外の末路【体験談】
母娘間の共依存から抜け出す時に起きたこと。こう対処した【体験談】
母娘共依存を抜け出した後の話。「お母さん、私は冷たい娘です」
私にとって、母はめちゃくちゃ大きい存在でした。
連絡を一切しなくなったことだって、自分自身の心身を守るためにやった一方、自分勝手でした。
自分勝手か自分軸なのか。
いちいち考えている暇はなく、まぜこぜな感じで貫き通しました。
それをきっかけに、人間関係や人生の岐路など大変なときには慌てもするけれど迷ったり泣いたりしつつも「大丈夫、できる」と思えるようになりました。
尊敬し合える人間関係が増えた
“No”が言えなかった時期には、人間関係に振り回されて疲れることがとても多かったです。
でも、今は理不尽な人間関係に対して”No”と言うまでもなく、黙って避けられるようになってきました。
その結果、ASDで内向的で引きこもりなので、もともと人間関係が少なかったのがさらに減りました(笑)
ただ、「うわぁすごいなぁ」と思える人に出会えることが増えました。
特に自分の手続きをサポートしていただく士業の先生がたとか、お店の人ですね。
実績は超一流なのはもちろん、お仕事が超早いのに、親身でちっともいばってない。
それで、そういうかたに嫌われないようにするには、自分もがんばらないといけない(笑)
成長できたと思います。
友人関係も変わりましたね〜…
「対話」ができるようになりました。
以前は”No”と言えずいい関係を築けなかった相手と違う関わりができるようになったのもうれしかった。
再会してみたら、会ってなかった間にお互い色々学んでいたってことですね。
以前の私は「自分の悪いところとかを指摘されること=自分を否定されること」って感じで聞き入れることができなかった。
聞き終わらないうちに反論したり、言わせないようにまくし立てたり。
相手に自分の気持ちを伝えられるようになることと、相手の気持ちを受け止められるようになることはセットなのかもと思うようになりました。
失敗しつつも、自分の言動に責任を負えるようになると人生が輝く
私が”No”といえるようになる過程で…学んだ大きなこと。
それは「失敗は、し慣れる」「批判は、され慣れる」ことです(笑)
最初はその失敗や批判がこわいわけなんですが…
完璧な人なんていないし、改善すべきところはしながら前に進んでいけばそれでいい。
そう思うようになって、心が軽くなりました。
特に「あなた、そんなやり方ダメだよ」って言ってくれる人たちの中には、本当にこちらのことを思って苦言を呈してくれている人も結構多いんですよね。
失敗は大事な成長の機会でもあるので、おそれず”No”と言い、自分に合った人生をつくっていける人が増えるといいなと思います。
「大変なことも多いけど、何だか楽しい」そんな毎日が待ってますよ〜