
そんなに大事なの?何で?
本記事ではこんな疑問にお応えします。
- 自分を大切にすることが最重要な理由
- 自分のありかたと人間関係のかかわりを理解できる筆者独自の「三面鏡理論」とは
- 筆者が自分を大切にするようになって起きた変化(体験談)
自分を大切にすると、周囲との人間関係が変わってきます。
- いつも人からぞんざいに扱われる
- 尽くしても喜ばれずモヤモヤ
- 劣等感が深い、自信がない
筆者はかつてこんなふうでした。
自分を大切にする方法を少しずつやってきた結果、徐々によいご縁に恵まれるようになってきているんです。
あなたもぜひ、本記事をヒントに心地のいい人間関係を増やしてくださいね〜
自分のありかたと人間関係のかかわりを理解できる「三面鏡理論」
この「三面鏡理論」というのは、私がつくったものです。
よく「人間関係は合わせ鏡」といいますが、そうではなく「三面鏡」だと思っているんです。
この三者が全部同じようになるというシンプルな理屈です。
- 自分が相手にしていること
- 相手が自分にしてくること
- 自分が自分にしていること
いつも、この3つは一致しています。
例えば、人に尽くしてるのに喜ばれずにモヤモヤするというお悩み。
この三面鏡理論に当てはめてみると…
あなたは自分のことを置いて人のことをしていませんか。(→自分が自分にしていること)
相手に喜ばれないのは、自分のことを置き去りにしているからかも。(→相手が自分にしてくること)
なぜ喜ばれないのかというと、あなたが「相手にとって本当にいいこと」ではなく「自分がしたいこと」をしている可能性があるからです。(→自分が相手にしていること)
ということになります。
人のことは変えられません。
まず、「自分が自分にしていること」を変えていかないといけないんです。
この図のように、変化は真ん中から外側に向かって波紋のように広がっていきます。
いつでも、まず自分からスタートなんです。
自分を大切にすることが最重要な理由
さて、ここまで自分を大切にすることと人間関係の関わりを見てきましたが…
自分を大切にすることって人間関係にどう影響するのでしょうか。
もう少し具体的にお話ししていきます。
劣等感が改善でき、自信がついてくるから
もう何といっても、一番はこれです!
自分のことを大切にすることで、自分の内側が満たされてきます。
劣等感が少しずつ改善され、自信がついてくるんです。
「え、これって人間関係の話じゃなくない?」と思われたかもしれませんね。
でも、これも人間関係の話です。
先ほどの三面鏡理論にもあった「自分自身との関係」が改善して起きる変化なんです。
自分を満たせるようになることで、自分に対する信頼が育ってきます。
「いつでも、何が起きても私は大丈夫」と軸がブレなくなります。
大事な場面での自分の決断を信じて進めるようにもなってきます。
本当の意味での自信というのは、外に向けて何かをアピールすることではないんです。
「自分を信じている」というのが本来の「自信」の意味だと思います。
内向的で自信がない人にとっては特に、最も必要なものじゃないでしょうか。
お互いに尊重できる関係が築けるから
自分のことをまずちゃんとやっていると、人に期待したり依存したり、思ったようにならなくてイライラ…ということが格段に減ります。
自分の気持ちが相手次第で浮き沈みすることが減り、精神的に自立した関係が築けるようになります。
いわゆる「自分軸ができてくる」ということです。
こういう関係はお互いに負担になりませんし、親密になりながら長続きします。
もちろん、自分を大切にしてくれる人とのご縁も増えます。
ぞんざいな扱いをしてくる人とは付き合えなくなってきます。
ちなみに「精神的な自立」=「自分ひとりで何でも解決する」ということじゃないです。
困ったときには無理しないで適切な相手に助けを求められるか。
このことも、精神的自立の大切な条件です。
本当の意味で相手に何をすればいいかわかるようになるから
自分が満たされてくることで「相手にとって今何が必要か」を冷静に考えられるようになります。
「えっ!待ってよ、私はそんなこと言われなくてもちゃんと相手のこと考えてるのに…」と思われるかもしれませんね。
以前の私でも、同じように反発してたかも。
でも、そもそも、人にはそんなにしてあげなくていいものです(笑)
みんな、ちゃんと自分で考えたり行動する力があるので。
今いろいろ大変そうで、「助けてあげないと…」と思わずにいられない状況だとしても…
長期的には、放っておいても幸せになっていきます。
「してほしい」と言われてないうちからあれこれを世話を焼いていないでしょうか。
三面鏡理論のところにも出てきましたが、自分のことを置いて人に尽くしているとき何が起きているかというと…
相手のためになることじゃなく、「自分のしたいこと」をしていることもあるんです。
またまた「えーー!そんなわけない!私はいつも相手のことを思って…」と言いたくなるお気持ちもわかるんですが…
私は、あとでよくよく振り返ってみると…
ありがた迷惑だったり押し付けだった…と思い当たることが多々あったんです。
何より、相手がしてほしいことをできていたら「喜ばれない」ってことはないはずなので。
だから、「良かれと思ってしたけど喜ばれない」って感じることが起きるたびに「あ、自分のことをしないといけないんだな」と思って、あなた自身の楽しいことや満たされることをしてくださいね。
私が自分を大切にするようになって起きた変化【体験談】
冒頭にも書きましたが、筆者も自分を大切にできていませんでした。
嫌なことを言われても言い返せず、モヤモヤ。
でも心の中に怒りはしっかり積もっていて、不機嫌オーラを出したりいきなり人間関係を終わらせたり。
余計に自信をなくす…というループに苦しんでいました。
そんな私が少しずつ自分を大切にするようになって起きた変化をシェアしていきます。
身体の調子が良くなった
一番の変化は身体の調子が良くなったことですかね〜…
以前は自信がなくて、「がんばってない自分には価値がない」と思い込んでたもんで。
仕事が終わっても、習い事とか何かの勉強をぎゅうぎゅうに詰め込んでいないと不安でした。
当然それだと毎日クタクタ。
2005年ごろから長く患っていたうつ病が寛解しても、心身のエネルギーがなかなか回復しませんでした。
自分にとって「がんばったところで消耗するだけな、不得意なこと」ってあると思います。
私の場合なら、外に出て働いたり、人にしょっちゅう会うことですね。
そういうことは諦めて、疲れない過ごし方をするようになりました。
精神的な疲れが出やすいという特性に沿って、適度にぼーっとできる時間もつくったり。
すると、だんだんと心身のエネルギーが出てきました。
なんと、身体を鍛えるなんてことができるようになったんですよー!
うつの療養でずいぶん身体の筋力が落ちていたり、身体の硬さも改善されてきました。
「No」といえるようになった
自信がない、劣等感が深い人は「No」といえない人が多いと感じています。
思ったことを口に出せず、我慢してしまう。
私も不満を溜め込んでしまい、いきなり爆発して人間関係終了…ということが多かったです。
結婚生活でも、対話ができませんでした。
不満が溜まっているので「察してよ」という不機嫌オーラを出しまくって、相手に圧力をかける。
うまくいかなくて当然だった…と深く反省しています。
今、好きな人がいるんですが、その人とは対話するようにしています。
なるべく相手の前では感情をあらわにしないようにしていますが…
ひとりになったときに、傷ついたり、怒りを感じている自分を認め、受け入れています。
もし、その場で感情的になりそうだったら、時間をおいて気持ちを整理。
あとで話すようにしています。
以前は「相手から何か指摘されること=自分を否定されること」と思っていたのも対話ができない原因でした。
対話をするにも、相手の話をすぐにさえぎって言いたいことを矢継ぎ早にまくし立ててしまう始末(こうして書くとひどいなぁ(笑))。
でも、今はショックを受けつつも、相手の不満を真正面から受け止められるようになりました。
「とにかく相手の話を聞き切ること」を念頭に置いています。
何でも相手のいうことを受け入れるのではなく、「甘えすぎじゃない?」と思ったら「それは自分でやって」という。
これはこれで、お互いのためだと思っています。
自分を大切にすることで自分の中に「愛の泉」が湧く
自分を大切にすることを続けていくうちに、自分の中に「愛の泉」が湧きはじめます。
最初は少しずつですが、だんだんと深くなります。
そして、やがて人にあげてもあげても水が枯れなくなります。
とても美しく、澄んだ水です。
人にあげるときにも、見返りを求めることもありません。
「ただ、喜んでくれてうれしいな」という気持ちだけです。
私は、自分の中に湧いた泉をリーディングしてみたんです。
頭の中に浮かんだのは、森の中にあって、小さいけれど深い泉でした。
透明で碧い水をたたえ、底からは小さな気泡が少しずつ上がってきます。
今も絶えることなく、湧き続けているんですね。
最初、まだまだ自分を大切にするようになってまもない頃には、泉の水は、明るくキラキラした色をしていました。
「やっと、やっと自分を大切にできるようになった……!」という喜びの色だったんでしょう。
今はもう少し深く味わい深い、緑がかった碧い色になりました。
劣等感が深く、長い長い間、自分という存在を「いない方がいいんだ」とさえ思っていたとしても。
どんな人にも等しく愛の泉は湧きます。
あなたも、自分を大切にすることで周りの人も大切にし、大切にされる関係を築いていきませんか。